横幅60cm×深さ60cm×長さ20mの同じ深さの長い溝を掘り、雨を一時溝に溜めて、その後土にゆっくりと雨水を浸透させる目的の、SWALES(スウェイル)と言われるものを設置する作業を行った。伐採した木の枝や根っこを溝に入れ、土をかぶせ、ふかふかの土を作り、溝の脇には実のなる木を植えたいとのこと。パーマカルチャーを学びご夫婦でその手法の実現に挑戦されていて、今回はその実現のお手伝いをほんの少しさせて頂いた。パーマカルチャーについてはいくつかホームページでも紹介されている。北海道や長野など各地で講座も開かれているようだ。http://pccj.jp/permaculture/technique/
若い方達を中心に今、農業のあり方も変わってきていると思う。農薬を使わない、もしくは減農薬に力を入れていて、道の駅や農産物売場では、無農薬野菜のラベルをよくみかけるようになった。農薬を使わないから虫食いがあるというのは、かなり昔で最近は無農薬であっても虫食いのない元気な野菜へと変わってきている。19年程前になるだろうか、私の植物や土、ガーデンにかかわるポリシーの原点でもある、私の師匠であるガーデンの先生がおっしゃっていたことをよく思い出す。農薬の怖さを訴えている者はおかしいと言われた時代。農薬を使い続ければ必ず数年後にはその影響が出るとあの当時の農薬や、園芸に対する考え方についてよく話されていた。結局、今、あちこちで農業が見直され、勉強会や講演会がよく行われている。生産と売上との問題はあるから農法にどこまで手間暇、経費をかけられるのかは大きな課題だと思うが、試行錯誤の中から、これから育っていく子供達に安全な美味しいものを食べさせられる時代が来ることを願うというこの気持ちにつきる。